仮想基盤で利用するハードウェアリソースの最適化を ~VMAN スプロール管理機能の説明~

こんにちは。SolarWinds Japanの山田晃嗣 <Kozy> です。

今回は、ネットワーク監視から少し離れて、VMAN(Virtualization Manager)の代表的な機能である「スプロール管理機能」ついて説明させていただきたいと思います。VMware などの仮想基盤をお使いであれば、有限なハードウェアリソースの中でVM(仮想マシン)にどのようにリソースを割り振るか?と言った課題を抱えられているかと思います。まさにその課題に対して最適解を出すための製品と言うことになります。

VMAN(Virtualization Manager)は、VMware ESX, Microsoft Hyper-V, Nutanix AHV と言ったマルチベンダの仮想基盤を監視・分析・管理するための製品です。仮想基盤の運用を効率化するうえで様々なお役立ち機能があるのですが、中でもスプロール管理機能はお客様からも評価の高い機能のひとつです。

仮想基盤上にVMを立てる場合、「無限にCPU、メモリ、ディスクが使えたらいいのに・・・」と言うのは、誰でも思い描く夢です。しかし残念ながらそのような夢が実現することはありません。利用可能なハードウェアリソースは有限です(場合によって致命的に足りない場合さえあります)。

逆に「できるだけたくさんVMを作って、個々のVMにもできるだけ豊富なハードウェアリソースを割り当てたい」と言う要求は、むしろ無限にやってきます。このような要求の中、仮想マシンはその場の要求に従ってついつい無計画に作られがちです。このような場合、VMに割り当てられたハードウェアリソースが最適になるとは限りません。あるいは必要もないのに起動されっぱなしのVM、あるいは作成後に起動さえされないVMがあるかもしれません。このような、いわゆる「ゾンビ化」したVMも、貴重なハードウェアリソースを浪費してしまいます。

具体的には下記のような「無駄使い」が仮想基盤では起こりやすいのです。
・必要以上にCPUコア数/メモリ量を割り当てられたVM
・起動したままIdle(待機)状態のVM
・起動さえもされず放置され続けているVM
・不必要に多数のスナップショットが消されずに保存された状態

これらに対処するのがVMANのスプロール管理機能です!

元々「スプロール(Sprawl)」とは「無計画に広がる」と言う意味をもつ英単語です。VMANのスプロール管理機能は「無計画に増殖してしまった仮想基盤上のVM(仮想マシン)に対処する」と言う意味でこの名前が付けられました。各VMの利用状況と割り当てられたリソースを分析し、無駄に使われているハードウェアリソースを削減します。

具体的には下記の方法によって仮想基盤でのハードウェアリソース利用を最適化します。

  • 各VMの利用状況を分析して最適なリソースサイズ提示する
  • 一定期間Idle状態になっているVMの電源をオフにする
  • 一定期間利用されていないVMを削除する
  • 孤立したVMDKファイル(仮想マシン削除後も消されずに残るファイル)を発見し削除する
  • スナップショットディスク使用率が高いVMを特定する

いかがでしょう?VMANのスプロール機能が、仮想基盤上でのハードウェアリソース利用の最適化に非常に役に立つツールであることがお分かりいただけるのではと思います。

今回紹介したスプロール管理機能は、SolarWinds Virtualization Manager (VMAN) のいち機能になります。スプロール機能を持つVMANは、こちらのリンクから評価版をダウンロードして簡単に機能確認が可能です。また、さらに詳細な説明をご希望される場合は、こちらのリンクから弊社営業にお気軽にお問い合わせをお願いいたします。
それでは今回はこのあたりで。


2021年9月28日 SolarWinds Japan 山田晃嗣