[注意]
・以下の各記載はSolarWinds社の公式情報ではありません。参考情報としてご承知置きください。
・将来のリリースでの修正/採用予定の記載は、確約を保証するものではありません。
・以下の記載は不定期にアップデートしますが、内容の変化や修正もあり得ます。
・ここに記載の情報は、他への転用/転送はお控えください。
Kiwi Syslog Server New Generation (KSSNG) とは
2024/4/17 に、KSSNG GA 1.2が公開されました。
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/release_notes/kssng_1-2_release_notes.htm
2024/1/17 に、KSSNG GA 1.1が公開されました。
documentation.solarwinds.com/.../kssng_1-1_release_notes.htm
2023/10/18 に、KSSNG GA 1.0が公開されました。
documentation.solarwinds.com/.../kssng_1-0_release_notes.htm
www.solarwinds.com/kiwi-syslog-server
KSSNGは、基本設計やインターフェイスが過去十数年に渡ってほぼ変更が無かった「Kiwi Syslog Server (*以下Legacy KSSと記す)」に代わる製品です。
SyslogやTrap収集を目的とする製品位置付けはLegacy KSSと同じであるものの、設計(特にGUI)は大きく変わっており、これに伴いシステム要件や設計細部に多くの変更/相違があります。
以下は、KSSNGに関するFAQ的な情報になります。
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Q. KSSNG発表に伴い Legacy KSSは廃止されるか?
A. (2024/4/17の時点で) Legacy KSS v9.8.3 が公開されました。Legacy KSS の廃止については、まだ正式に表明されていません。
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/release_notes/kss_9-8-3_release_notes.htm
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/release_notes/release_history.htm
この公開に伴い、v9.8.2 のEOLアナウンスメントが有りますので、詳細は上記各URLをご参照ください。
A. 現状(2024/1月)では Legacy KSSの完全廃止はアナウンスされていませんが、将来的に廃止の可能性はあります。
以下は、Legacy KSSのEOL(End of Life)情報。Legacy KSSの最新版であるv9.8.2は、まだEOLアナウンスがされていません。
support.solarwinds.com/.../Currently-supported-software-versions
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/release_notes/kss_9-8-2_release_notes.htm
Q. Legacy KSSユーザは、KSSNGの買いなおしが必要か?
A. 不要です。現在保守契約期間以内のLegacy KSSユーザは、カスタマーポータルからKSSNGの導入ファイルとライセンスを無償で入手可能です。
Q. 新規でKSSNG購入時、Legacy KSSの入手は可能か?
A. 可能です。新規でKSSNG購入時にはカスタマーポータルからLegacy KSSの導入ファイルとライセンスを無償で入手可能です。但しLegacy KSSに対する技術サポートはEOLバージョン情報に則られた扱いとなります。
https://support.solarwinds.com/SuccessCenter/s/article/Currently-supported-software-versions?language=en_US#KSS
Q. KSSNGを新規購入或いはLegacy KSSの保守更新時には、カスタマーポータルでどのように見えるのか?
A. 上の2つのAnswerの通り、両方のライセンスキーが提供されて以下のような表示になります。
※補足:Legacy KSSの保守更新は処理上KSSNGとして更新され、KSSNGライセンスと共に、Legacy KSSライセンスも合わせて付与される形となります。従って、カスタマーポータル内の表示は以下のように、KSSNGの中にLegacy KSSライセンスも含まれる見え方となります。
Q. Legacy KSS (v9.8.3) の評価用インストーラー入手は可能か?
A. 可能です。Kiwi製品ディストリビュータであるジュピターテクノロジー株式会社の以下URLを参照ください。
ソフトウェアダウンロード:
https://www.jtc-i.co.jp/support/download/index.php
Q. KSSNGには無償版はあるか? (Legacy KSSでは正規ライセンスを適用せずに利用を続けると自動で無償版として動作する)
A. KSSNGには無償版はありません。ですが将来的には提供が検討されています。
Q. 今後Legacy KSSのバージョン更新はあるか / Windows 2022サーバや Windows 11がサポートされる可能性はあるか?(*KSSNGでは、これらのOSがサポートされている)
A. (2024/4/17の時点で) Legacy KSS v9.8.3 が公開され、このバージョンにてW2019、W2022、Windows11 のサポートが表明されました。以下システム要件をご確認ください。
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/system_requirements/kss_9-8-3_system_requirements.htm
A. 製品Lifeの点から鑑みれば、Legacy KSS v9.8.2以降のバージョンが開発/公開される可能性はほぼ無いと言え、Windows 2022サーバやWindows11 がサポートされる可能性は恐らくゼロと言えます。
一方で、KSSNGではWindows 2022サーバ、Windows 11 共にサポートされています。
documentation.solarwinds.com/.../kss_9-8-2_system_requirements.htm
documentation.solarwinds.com/.../kssng_1-0_system_requirements.htm
Q. Legacy KSSとKSSNGを同一筐体/OS上に導入可能か?
A. 不可能です。別の筐体/OSに分けて構築する必要があります。或いはLegacy KSSをアンインストールしてKSSNGを導入します。(*自明ですがこの作業中はサービスが停止する為、ログの受信も停止します)
※注意:Legacy KSSと比較してKSSNGでは、ハードウェアリソース(特にCPUとメモリ)のシステム要件が上がっています。特に大量のSyslog/Trapメッセージを受信するような環境(500 logs per second程度)では推奨値以上のハードウェアリソースを確保できる環境が望ましいです。
・Legacy KSS(v9.8.3)システム要件 - (CPU:1.2GHz Dual Core, RAM:2GB)
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/system_requirements/kss_9-8-3_system_requirements.htm
・KSSNGシステム要件 - (CPU:最低2core/推奨4core, RAM:最低4GB/推奨8GB)
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/system_requirements/kssng_1-0_system_requirements.htm
Q. KSSNG導入時に、.NET Framework 7 の導入が求められ導入が進まない。
A. v1.2では、.NET Framework 7に代わり、8 がシステム要件として変更となったことに伴い、オンライン環境の場合は、.NET Framework 8 を自動でダウンロード/インストールされるようになっています。
(*オフライン環境の場合は、事前にこれらが導入されていることが必須)
A. v1.1では、オンライン環境の場合は、.NET Framework 7 を自動でダウンロード/インストールされるように改善されましたので、事前に導入されていなくても導入を進めることができます。
A. KSSNGでは.NET Framework 7が(及び4.8も)前提条件として必要であり、事前にこれらが導入されていることが必須です。
ポート開放要件など、その他のシステム要件については以下のURLを参照ください。
https://documentation.solarwinds.com/en/success_center/kss/content/system_requirements/kssng_1-0_system_requirements.htm
Q. KSSNG導入時に「setup_v.x.x.x.xx.exe」を実行するが、導入が進まない。
(補足:導入作業はWindowsローカル管理者権限による作業が必須。同権限を持つアカウントでのログインによる作業を推奨)
A. v1.1から、導入用ファイルの解凍フォルダ内には、「...exe」のみとなっており、これを実行することで導入が完了できます。
A. KSSNG導入用ファイルの解凍フォルダ内にある「Kiwi.Syslog.Server.NG.v.x.x.x.xx.msi」をWindowsローカル管理者権限で走らせてお試しください。
Q. KSSNG導入時の他の問題 (*報告等で確認できている範囲)
A.
・コンピュータ名にハイフン(-)が2つ以上含まれていると導入に失敗する
Q. オフラインアクティベーション作業が可能な箇所/ページが見当たらない。
A. License Managerを利用する必要があるが、デフォルトでは導入されない為、個別で入手/導入する必要があります。以下のリンクから入手可能です。
https://downloads.solarwinds.com/solarwinds/Release/LicenseManager/LicenseManager.zip
作業方法については、以下URLを参照ください。
https://thwack.solarwinds.com/resources/japan/f/forum/1848/license-manager
Q. Legacy KSSにあった(アーカイブなどの)スケジューリング機能が見当たらない。
A. 現状KSSNGにはこの機能が存在しません。(*将来のリリースで採用の可能性あり)
※この理由から、他のロケーションへのアーカイブができない為、結果、Log to fileなどの指定フォルダが肥大化する可能性があり、現状では手動で別場所に移動させるなど何らかの処置を講ずる必要があります。
Q. Syslogを受信する為のポートは開放されているが、Syslogを受信できない。
A. Windows DefenderなどのFirewall設定にKSSNGの.exeを手動で入力してお試しください。
Q. KSSNGのサービス状態を確認する方法は?(Legacy KSSではコンソールから実施できた)
A. Windowsサービス(services.msc)にて「Kiwi Syslog Server NG」の状態から確認可能です。これを停止/開始/再起動することでKSSNGのサービスを操作できます。
Q. ルール追加時「Log to a file」アクションにて、[Browse]ボタンが無反応
A. 将来のリリースで修正予定です。(手動でのCopy&Pasteは可能)
Q. 「Log to a file」アクションの相対パス「Logs\SyslogCatchAll-$Message.DateISO.txt」は、実際のパスはどこか?
A. デフォルトでは「C:\ProgramData\Solarwinds\KiwiSyslogService\logs\Logs\」です。
(*補足:管理者ガイドでは「<installPath>\Logs\」の記載があるが、実際はデフォルトの隠しフォルダ)
Q. 「Log to a file」アクションで記録される日時が、ローカルタイムゾーンの時刻ではない。
A. v1.1にて改善しました。
デフォルトの挙動(フォーマット=Kiwi format ISO...)にて、GUI上のログ時刻表記及び(Log to Fileなどで)ファイルに記録される時刻が共に、WindowsOSのタイムゾーンで表示/刻印されます。
ちなみに、ルール内のフォーマットで「Kiwi format ISO UTC...」を指定した場合、「UTC 0」の時刻がファイルに記録されます。(*GUI上のログ時刻表記はWindowsOSのタイムゾーンのまま)
A. KSSNGではGUI上のログ時刻表記はWindowsOSのタイムゾーンで表示されますが、(Log to Fileなどで)ファイルに記録される時刻はデフォルトの「Kiwi format ISO...」ではUTC(0)表記となります。
ログファイル内の表記もWindowsOSのタイムゾーンで表示させる場合は「Kiwi format ISO UTC...」の利用が相当しますが、現状これが正しく機能していないことが確認されています。(修正依頼申請中)
Q. 「Log to a file」アクションでAutoSplit機能を利用したファイル名生成時に、期待するファイル名にならない。
現状、以下の事象が確認されており、現在改善要望として上げられております。
・ファイル名に時刻を付与する引数(例:$Message.TimeHH_$Message.TimeMM 等)を利用した場合に、その刻印がUTC 0 が採用される
・host名またはIPアドレスを付与する引数(例:$Message.HostName 等)を指定時に、且つhost名解決ができずにIPアドレスが採用となる場合、期待するIPアドレスが生成されない (例:最初のオクテットのみ、全オクテットが”010.029.003.006”のように"ゼロ付き"になる)
Q. 「Log to a file」アクションでLog File Rotationの[Maximum log file age]を設定(例:1day)すると、毎日0:00のローテーションにならない
現状KSSNGでこの設定をすると、設定を反映[Apply]した日時がローテーションの起点となります。
(*一方Legacy KSSでは、毎日0:00を起点としたローテーションで動作する)
この挙動は現在改善要望として上げられております。
Q. ログがShift-JISの場合、文字が化ける。
A. KSSNGではUTF-8に対応しています。
(補足:Legacy KSSでは、Data Encoding機能があったが、KSSNGでは現状採用されていない)
Q. Legacy KSSから取得できる設定ファイル(.ini)をKSSNGにインポート可能か?
A. 可能ですが、現状では以下のような制限が確認できております。
※1:KSSNGとLegacy KSSとで、ルールアクションのAutoSplit変数の表記方法が異なっているものがあります(例:%DateISO、など)。この為.iniファイルをインポート後に該当のアクションが正しく動作しないケースがあり、現状ではインポートした各該当箇所を手動で修正する必要があります。(*将来のリリースで採用の可能性あり)
※2:KSSNG上の設定をエクスポートする機能は、現状ではありません。
Q. Legacy KSSでの「Tech-Support」ファイル生成に相当する機能/箇所が見当たらない
A. 現状、KSSNGでは同等の用意がありません、
(参考:隠しファイル以下の「…\Solarwinds\KiwiSyslogService\logs」内の.logファイルが内部の記録ファイル)
Q. Legacy KSS と KSSNG の比較資料はあるか?
A. 現状では用意されていませんが、公開される可能性はあります。
Q. Legacy KSSでは専用コンソールとKWA(Kiwi Web Access)の2つのGUIがあったが、KSSNGではどうか?
A. KSSNGではGUIがWebコンソールのみとなっています。
Q. 受信したSNMPTrapが正しく変換されない場合がある
A. v1.2にて改善しました。
A. 事象報告/確認済であり、将来のリリースで修正される予定です。
Q. サイズが1024 bytes 以上のログを正しく受信できない。(ログ中身が途中で切れる)
A. v1.1にて改善しました。
Q. Adminアカウントによる「ユーザ管理(User Management)機能」の使い勝手が良くない
以下は現在確認できている挙動ですが、将来的に修正される可能性はあります。
・作成したユーザに対してログインロック解除や修正などが効かない点が多い。
(例:ユーザがパスワードを忘れた場合、ユーザ自身がメール送付することによってしか修正できない。クローズド環境などでSMTPサーバを利用できない場合は、Adminによるアカウントの削除/作り直し以外に方法が無い)