今回のトピックはAWS(Amazon Web Services)との連携についてSolarwinds製品の利用方法に関してご紹介いたします。

 

ハイブリッドクラウド環境の運用に関して

企業のシステムの運用方法についてどのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか?仮想化技術でシステムを統合して企業内で管理する方法もあれば、パブリッククラウド側に移行してしまい、クラウド業者に運用を任せてしまう会社もあるかも知れません。

しかしながら、企業によってはセキュリティの兼ね合いもあり顧客データのような個人情報の扱いデータをクラウド上に置くことを懸念して、DBサーバなどをプライベートクラウドに配置している会社もあり、そのような会社はパブリック、プライベートのクラウドを管理していかなくてはいけません。

離れた環境下で運用していた場合、プライベートは自社、パブリックはクラウド事業者といった運用方法になってしまいます。たとえばウェブサーバはパブリック側に構築して、DBはプライベートクラウド側に構築した場合はどうでしょうか?障害またはレスポンスが悪いといった場合にどこがボトルネックになっているのかを検出するまでに非常に時間がかかることにあり、プライベートクラウド・パブリッククラウド側で原因の切り分けを行うことも考えられます。そのようなことにも迅速に対応する意味でも両方のクラウドを一つの監視ソフトウェアで監視を行うことは重要なことです。

 

ハイブリッドクラウド概要

 

今回はSolarwinds製品を利用したハイブリッド環境での運用管理についてご説明します。

 

■プライベート・パブリッククラウドのノードを一括管理、またアプリケーションに関しても一括管理

Solarwindsはマルチベンダー対応でエージェントレスの監視ソフトウェアです。一つのビューでプライベート・パブリッククラウドのリソースを一括で管理可能です。クラウド間のネットワーク、ノード監視、アプリケーションの監視、データベースのパフォーマンス監視、仮想化の監視、ストレージの監視など一つのビューで見せることにより、運用者は複数のツールを使い分ける必要がなくなります。

また、AWSではマネージド型のデータベースサービス(RDS)などが提供されていますが、こちらについてもSolarwinds製品でパフォーマンス監視ができます。

 

プライベートクラウドのみで監視した場合(その1)

 

プライベートクラウドのみで監視した場合(その2)

 

プライベートクラウドのみで監視した場合(その3)

 

一つのビューで監視することにより、両クラウド間での障害切り分けをスムーズに行うことができ、またSolarwinds製品の特徴でもある稼働状況を見ながら障害の兆候などを発見することにより、予防を施すことができるようになります。

 

Solarwinds製品を利用したハイブリッドクラウド環境での監視

 

それでは、AWS仮想マシンとその上で動作しているIISの監視設定を行います。

 

■AWS上の仮想マシンの監視とIISの監視について

それでは、AWS仮想マシンとその上で動作しているIISの監視設定を行います。

まずはEC2上で仮想マシンを作成し、その仮想マシンでSNMPのサービスとIISを設定します。

EC2上にWindowsのGuestOSが起動されているので、そちらにリモートデスクトップを利用して接続して、SNMPサービスとIISのサービスを起動します。

 

EC2の管理画面

 

サーバマネージャの機能の画面


 

SNMPのプロパティの画面


IISとSNMPを起動し、SNMPについてはパケットを受け付ける状態にします。(画面上はすべてのホストから受け付ける設定になっているが、実際はホストを指定してください)

次にネットワーク設定にあたる、VPCの設定を確認します。

ここでは監視製品が通信できるポートを定義します。SolarwindsのORION(WebConsole)が通信できるTCP/UDPに必要ポートを追加します。

 

VPCの設定画面


設定ポートについては、こちらにドキュメントがございますので、ご参照ください。

すべてのポートから通信する設定も可能ですが、余計なトラフィックを流さないためにもポート指定をお願いします。

これでEC2側の設定は終了ですが、次にOrion側の設定を行います。

 

次にOrion側を設定します。Networkの検出にて、プライベート側のノードが存在するネットワークの指定とEC2側のパブリックのIPアドレスを指定し検出します。

検出が終了するとサマリーの画面にて、EC2で作成したGuestOSが見つかるため、そのGuestOSのアプリケーションの監視設定を行います。

 

ノードのサマリー画面


アプリケーションのタブからアプリケーションのスキャンを行います。

 

アプリケーションのスキャン設定


Manage Application Monitor TemplatesからIISのテンプレート(「Internet Information Service(IIS)6」と「Microsoft IIS SMTP Server」)を選択して、次をクリックします。(その1)

 

Manage Application Monitor Templates(その1)


Add New Application Monitorsの画面において、「Internet Information Service(IIS)6」と「Microsoft IIS SMTP Server」を選択し、次へをクリックします。(その2)

次に対象のノードを選択し、右側の項目に移動して、次へをクリックします。(その3)

Credential TESTの項目になるので、こちらで対象ノードのIPアドレスadministratorのパスワードを入れます。(その4)

その後ノードがアサインされるので、これでアプリケーションの監視もできるようになっています。(その5)

 

 

Add New Application Monitors(その2)

 

 

Add New Application Monitors(その3)

 

 

Add New Application Monitors(その4)

 

 

Add New Application Monitors(その5)

 

これにて、設定は終了になります。

まずは、ノードの情報を確認します。以下の画面はAWS側のGuestOSの情報になります。マウスオーバーするとグローバルIPが出てきています。

App Healtのところも赤くなっておりますが、状態が取れています。(GuestOSがIGBのため、環境的に悪いところもあります)

 

AWS側のGuestOS状態


次にプライベート側のGuestOSの状態を確認します。

こちらは、192.168のアドレスのGuestOSの状態も見ることができますので、一つの画面で両方のGuestOSの状態が見ることができます。

 

プライベートクラウド側のGuestOSの状態


また、アプリケーションについても、同様に確認します。

こちらについても、WIN-XXXで始まっているAWSのアプリケーションとORION―XXXで始まっているアプリケーションが同時に監視できていることが確認できます。

AWSのアプリケーションとプライベート側のGuestOSに載っているアプリケーションを同時に監視

 

上記のように一つのビューにて両クラウドのGuestOSの監視とアプリケーションの監視の設定についてご紹介しました。

RDSに関する内容については検証終了後にブログの方でご報告させていただきます。


■RDS【(Amazon) Relation Database Service】の対応について

RDSに関する内容については現在検証中ですが、簡単にご紹介します。

RDSに関しては、Solarwinds製品でデータベースのパフォーマンスを解析するソフトウェアでDataBase Performance Analyzer(DPA)が対応しております。

こちらはデータベースをAWSのサービスとして利用するものです。

EC2のインスタンス作成のメニューにあります。

EC2のメニューのRDS紹介

 

DPAにおいての設定画面にもRDSの設定できる画面があります。

 

DPAの設定画面

 

こちらを設定できると以下のような画面が出てきます。

DBのインスタンス単位でCPUやメモリに影響が与えているものが表示されます。(赤丸部分はInstanceの表示になります)

 

DPAの画面

 

また、どのようなQueryがパフォーマンスに影響をあたえているのかも分析できるようなものになっています。

 

影響を与えているQuery表示

 

このようにAWS提供のアプリケーション周辺もSolarwinds製品で監視することができます。

AWSとの統合監視で是非Solarwinds製品をご利用ください。