この記事では、業務ネットワーク上の「アプリケーションがなんだか遅い」という問い合わせに対する無償ツールを使った原因分析方法を案内します。

 

ネットワークエンジニアにとって、なんだか遅いという問い合わせは、簡単に回答できない、難しい問い合わせです。

ネットワークが全く通じない、という場合は、影響は甚大ですが、対応方法は、シンプル、かつ実施すべきことがはっきりしています。

しかしながら、「遅い」という問い合わせは、「何が起きているのか、問題の原因と考えられる箇所を探す」という作業から始まります。

当該アプリケーションの通信経路を確認し、経路上のネットワーク機器の状態を確認するという流れで、問題を切り分けてることが一般的でしょう。

 

様々な情報を確認した結果、通信経路上の機器に問題がなく、ネットワークが原因である可能性が低い、という結論になった場合、次のステップは、

サーバやアプリケーションを管轄しているチームにエスカレーションすることになります。

さて、どのような値を提供すれば、原因はネットワークじゃない、と説得力のある報告ができるのでしょうか?

 

そこで、ソーラーウインズが無償提供しているツール、Response Time Viewer for Wireshark(以降RTVと記載)というツールが役立ちます。

RTVは、Wiresharkでパケットキャプチャしたデータを分析するツールです。1200種類のアプリケーションを分類し、ネットワーク応答時間と

アプリケーション応答時間に分けて表示します。

すなわち「アプリケーションがなんだか遅い」という原因を、ネットワーク側が疑わしいのか、サーバ・アプリケーション側を詳しく

確認すべきなのか、ということがわかるようになります。

 

 www.yahoo.co.jpへの通信を分析した例

RTB02.png

 ネットワーク応答時間(Network Response Time)の平均(Average)は、9.3msということがわかります。

 同様に、アプリケーション応答時間(Application Response Time)の平均は、24.9msです。

 上記例の場合、いずれも十分短い時間で反応しているため、問題はないと考えられます。

 両方の値が長ければ、ネットワークの問題と考えられます。ネットワーク機器やトラフィックの状態を確認する必要がありそうです。

 アプリケーション応答時間のみが長いということであれば、サーバもしくはアプリケーション側の問題と考えられます。適切なチームに

 上記結果とあわせてエスカレーションしてみてください。

 

RTVのインストール方法や使い方については、こちらにガイドがございます。

 

Response Time Viewer for Wiresharkの紹介ページダウンロードはこちらからどうぞ)

 

この機能の有償版は、OrionプラットフォームのQoE機能として提供されています。

QoEは、常にデータの取得と分析を実施します。よって、問題が発生した際には、分析結果も取得されている、ということなります。

詳しくは、こちらの「アプリケーションがなんだか遅い」を解明するをご参照ください。